俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「はい!…あ、こ、ここには、なずちゃんがお肉食べたいっていうから…あ、あ、私も生ハムアボカド美味しく頂いてます、すぅ…」
「ホント?じゃあ、後で部屋に持って行かせますわね?…って、夏輝様は?!夏輝様は一緒じゃないのですか!まさか、あなたは料理食べに来て、夏輝様をぼっちにしてるだなんて…!」
「い、い、いやっ、違いますよっ。夏輝はおともだちと一階のカフェに…」
「あ、あぁ、そうですか。それなら良いのです。どこにいても満喫していただければ。…そうそう、そこのカフェ、申しつければラテアート出来ますよ?もし良かったら…」
「わー!み、み、見たいー!」
本当に二人は話し込み始めた。
それを、俺となずなが傍観しているカタチとなる。
…だが、二人が話し終わるのなんて、待っていられない。
疑念を抱えたまま、ここで黙って人の話を聞いてられるか。
「…なずな」
ちょっと呼び出して、ゆっくり話をしよう。
そう思って、呼びかけてなずなの方を見る。
が…。