俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「えっ…な、何のプレイだ!この変態!…変態!変態ですよー!皆さん!ぎゃー!」
「…だから、誰も来ないってわかるだろ!」
本当に人っ子一人いなくてよかった…。
自分がとてつもなく大問題な恥ずかしいセリフを吐いたことに気付いたのは、それを口にした直後だった。
俺はいったい、何を言ってるんだ…。
さりげない失態に赤面してしまったが、それを払拭するかのごとく咳払いをして、気を取り直す。
「…もう一度聞くぞ?…なずな、おまえは今日ここで何してる?」
そう言って、ヤツの腕を離さないまま。
ヤツに、じっと念を込めた視線を送り続ける。
…俺から突然逃げたり、視線を逸らして白々しい顔したり。
クロ感半端ないだろ。
そう感じ取ってしまうと、問い詰めずにはいられない。
すると、ヤツは口を尖らせて言う。
「わ、私。私も一応業者なんですけど?き、起工の儀を一応執り行った業者なんですけど?だから、関係者のパーティーに呼ばれてもおかしくなくない?」
「………」
なるほど。そう来たか。