俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「き、気にするな」
「…は?」
「何でもない。気にするな!」
「………」
それは、どういう…。
さっきとは一転、急にヤツは開き直った。
何で?策が尽きてきたからだろうか。
ヤツの開き直った理由はよくわからないが、そのツラッとこいた顔が、どうも憎らしい。
この女…呆れるわ!
「気にするなって言われたら、余計気になるだろが!」
「な、何でそんなに気になる!だから何でいつも食い付いてくるんだ!」
「え、A型だから気になる性分なんだ!」
…まさか、おまえのことは全部気になる。他人事ではない。とは、言えない。
「くっだらねっ…今回はおまえに関係のないこと!」
「今回はって…おまえ、言ったな?白状したな?!」
「な、何でもかんでも首突っ込むなっ!危険なんだからなっ!」
うっ…。
…まず、『くっだらねっ』と『おまえに関係ない』がグッサリと傷付いた。
そして、何かがある。
やっぱり、何かが起こってるんだ。
このホテルで…!