俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
mission7-4 火急、遂にその姿を現す夜
急行せよ ➖backside➖
☆☆☆
「…烈波!」
潜り抜け、相手の攻撃の隙を見ながら、右腕を刀のように見立てて振り上げる。
風圧は炎に変わり、相手…目の前の敵を襲う。
刃となった炎の衝撃は、敵の体を激しく揺らして転がせた。
ーーー事は、すでに始まっていた。
数分前、ただならぬ妖気の蠢きを感じて、地下パーティー会場の更に地下の階に急行する。
地下の配電室には案の定、明らかに人間の姿ではない者ーー魔族の姿があった。
魔族は、一人。
上背があり、全身ムキムキ筋肉質で人の形には近いが、肌色が濃い緑色。
前頭部から大きく太い角が一本、両耳の真上に細く長い角が、それぞれ一本ずつ。
(萌葱鬼…)
萌葱(もえぎ)鬼。
『鬼』と呼ばれる種族の中でも、力の質から魔族の部類に入るのが、この『色鬼』と呼ばれる者たち。
力の質の他、人間を好んで食することからも、魔族の部類に入れられる事由である。
先の北桜学園の件で出現した、猩々鬼や紺青鬼も、この『色鬼』の部類だ。
この『色鬼』どもは、ヤツが魔界からわざわざ連れてきた仲間で間違いない。
「…烈波!」
潜り抜け、相手の攻撃の隙を見ながら、右腕を刀のように見立てて振り上げる。
風圧は炎に変わり、相手…目の前の敵を襲う。
刃となった炎の衝撃は、敵の体を激しく揺らして転がせた。
ーーー事は、すでに始まっていた。
数分前、ただならぬ妖気の蠢きを感じて、地下パーティー会場の更に地下の階に急行する。
地下の配電室には案の定、明らかに人間の姿ではない者ーー魔族の姿があった。
魔族は、一人。
上背があり、全身ムキムキ筋肉質で人の形には近いが、肌色が濃い緑色。
前頭部から大きく太い角が一本、両耳の真上に細く長い角が、それぞれ一本ずつ。
(萌葱鬼…)
萌葱(もえぎ)鬼。
『鬼』と呼ばれる種族の中でも、力の質から魔族の部類に入るのが、この『色鬼』と呼ばれる者たち。
力の質の他、人間を好んで食することからも、魔族の部類に入れられる事由である。
先の北桜学園の件で出現した、猩々鬼や紺青鬼も、この『色鬼』の部類だ。
この『色鬼』どもは、ヤツが魔界からわざわざ連れてきた仲間で間違いない。