俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
(………)
これと同じものを、以前にも見たような気がする。
それはいったい…?
目の前の敵の様子を伺いながらも、記憶の奥底を掘り返してみる。
「さて…」
彼がそう呟くと、背中の大きい翼がゆっくりとバサバサ音をたてる。
はためかせた翼は徐々に彼の体を浮上させ、モニュメントのような街灯のてっぺんまで誘う。
彼の目の前には、青緑色の宝石が。
その宝石を見つめ、彼はニヤリと口角を上げる。
「…礎の石は破壊させてもらうよ?」
礎の…石?