俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
《土地的に、少々難があると菩提から指摘が入って、それを小笠原さんにアドバイスしたのだが…麗華がどうしてもここを譲らなくてな?》
《で、譲れないのなら、その土地の難を無くすしかない。確かに、難ありと言い続けて更地のままでいるワケにもいかないのが開発ってやつよ》
…土地的に少々難アリとか、難を無くすとか。
ひょっとして、この事だったのか…?
そうだ。
そして、地中にパワーストーンとやらを埋めて…。
改めて、その光輝くパワーストーンを見上げる。
あの時のパワーストーンと、同じ青緑色。
そうか。見覚えのあるモノだと思ったら、あれと同じモノだったのか…!
…しかし。あれ?
あのパワーストーンって、地中に埋めてそのまま起工したんだよな?
で、そのまま竣工したのでは?
なのに、ここに同じものが?
掘り返して飾ることにしたのか?
…だなんてことを、深く考える余裕なんて、今は無い。
「…まあ?こいつをブッ壊してしまえば?なんて事ないんだけど?」