俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「とんだ茶番劇だったね?リグ・ヴェーダ」
そう言いながら、出入り口の方から足音を立てて前に出てくる。
スーツ姿は何故か少し乱れて汚れている。
でも、不敵な笑みを黒い翼の彼に向けていた。
「ぼ、菩提さん…?」
何故、彼がここに登場するんだ?
後ろには一度身を隠した麗華さんもいる。
「勝利を確信したのに、ひどく残念だっただろう…?」
いったい、何が起こってるんだろう。
しかし、この戦いは。
随分前から用意されたものだと知るのは、間もなく。
「…我々の勝利だ。リグ・ヴェーダ!」