俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
二手に分かれて、この『紫の門』の封印を死守する。
そう作戦を告げられて、言われた通りに自分の部下の風祭と『神童』の真凛を連れてやってきた。
狙われると思われる候補地はいくつかあったが、ボスが指定してきたのはこの地。
それが見事にドンピシャ当たり、色鬼魔族と一戦交えることになった。
(伏兵に備えて…まさか、当たるとは思ってませんでしたよ)
「…これからどうしますか…え、今から現場の屋上に?いやいや君も一戦交えてきたんでしょ?大丈夫で……あぁ、愚問でしたか」
これからの指示を受け、「お気をつけて」と一言添えて電話を切る。
「室長、向こうはどうなってますか」
助手席にいる部下が、すぐに伺ってきた。
「取り敢えず、すすきのに戻りましょ。間に合うかはわかりませんが」
「間に合うか…っていうことは、もう佳境だと?」
「そういうことですね。今頃ホテルの屋上は戦場ですよ?剣軌くんも駆け付けている最中だそうです。ちなみに色鬼魔族一体、戦果あげてますよ?」