俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
すべては計算通り
★★★
『我々の勝利だ。…リグ・ヴェーダ!』
麗華さんを引き連れて姿を現し、勝利宣言を突きつけてしまったのは…なずなの陰陽師の兄弟子であり、上司でもある菩提さんだった。
我々の勝利?
…それは、何故?
だって、パワーストーンも壊され…。
…いや。
薄々気付いている。
この壊されたパワーストーンの正体を。
今の一言で、黒い翼の彼も気付いたかと思う。
「…ふーん?」
翼をバタバタと音を鳴らして降下してくる。
そして、地上に降り立ち、羽根を下げた。
「これは、ニセモノだったってこと…」
黒い翼の彼は、笑ってもおらず怒っている表情でもない。
ただの無、のような表情。
そんな彼を見て、菩提さんはクスリと笑う。
「ご名答。今更遅いけどね?」
…やはり。
こんなご大層に結界を張ってお護りしていたパワーストーンは、ニセモノ…!
「…おかしいと思わなかったの?こんなに堂々と屋上に剥き出しに置いてあるなんて?」
『我々の勝利だ。…リグ・ヴェーダ!』
麗華さんを引き連れて姿を現し、勝利宣言を突きつけてしまったのは…なずなの陰陽師の兄弟子であり、上司でもある菩提さんだった。
我々の勝利?
…それは、何故?
だって、パワーストーンも壊され…。
…いや。
薄々気付いている。
この壊されたパワーストーンの正体を。
今の一言で、黒い翼の彼も気付いたかと思う。
「…ふーん?」
翼をバタバタと音を鳴らして降下してくる。
そして、地上に降り立ち、羽根を下げた。
「これは、ニセモノだったってこと…」
黒い翼の彼は、笑ってもおらず怒っている表情でもない。
ただの無、のような表情。
そんな彼を見て、菩提さんはクスリと笑う。
「ご名答。今更遅いけどね?」
…やはり。
こんなご大層に結界を張ってお護りしていたパワーストーンは、ニセモノ…!
「…おかしいと思わなかったの?こんなに堂々と屋上に剥き出しに置いてあるなんて?」