俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
『…ええ、人間が物申しに参りましたよ?…って、君たちも人間だけどね?』
『何だと!…我々を人間と一緒にするな!我々は、この醜き世界を滅ぼすのだ!』
『口振りは魔族と一緒なんですね…』と、苦笑いもしている。
『…本当に不愉快ですよ?…本人が望んでいないのに、あえて魔族に人間を与える真似をするとは…』
師匠、おじさんの身体から、金の帯のようなオーラが次第に湧き出る。
これは…『開印』してるんだ。
守護神を呼んでる…!
『…斜め上から見た君たちの世界を、赤の他人に押し付けないで頂きたい』
すると、魔法陣からゴゴゴ…と、轟音が鳴り響き始めた。
契約に成功した半人半魔が現れる…!
『…世界は、こんなに綺麗なのに』
魔法陣からは光が差し、半人半魔がその姿を現す。
顔は人間だが、身体は…鳥?
『…剣軌?建物壊れないように、結界を頼む』
『は、はい!』
『なずな、外に待機している警察の方々に突入準備させて』
『うん!』
そして…おじさんは、半人半魔のいる魔法陣へと足を進める。
『…金色の華・薄紅の刃…』