俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
【夢殿】
★★★
「昔話?…ですか?」
「うん。かなり昔の話だけど…」
「………」
なぜ、ここで昔話なのか?
首を傾げていると、菩提さんは笑いかけてくる。
「あはは。君が何故『夢殿』と呼ばれるのか、何故君があのクソヤローに狙われるのか、そのルーツのお話」
「俺のルーツ…」
俺のルーツ、ご先祖さまといえば。
橘グループ…かつて橘財閥という小さな地方財閥だったという。
しかし、戦後に建設業を始めてから飛ぶ鳥を落とす程の急成長を遂げて、更にグループから離れた札幌に本社を置く事で、その成長を止める事はなく、それにつられるように、他の部門も業績を上げて、現在に至るという。
今は亡き曾祖父、現在の祖父の貢献が強い。
「…そんな俺のご先祖さまと今の状況と関係あるんですか」
「大いにあるんだよ、これが。…そして、優さんが、君のお父様のボディガードとしてこの地に単身で来たことにも繋がる」
「え…」
「…時は、第二次世界大戦の真っ最中」
「えっ。そんな昔…」
「昔話?…ですか?」
「うん。かなり昔の話だけど…」
「………」
なぜ、ここで昔話なのか?
首を傾げていると、菩提さんは笑いかけてくる。
「あはは。君が何故『夢殿』と呼ばれるのか、何故君があのクソヤローに狙われるのか、そのルーツのお話」
「俺のルーツ…」
俺のルーツ、ご先祖さまといえば。
橘グループ…かつて橘財閥という小さな地方財閥だったという。
しかし、戦後に建設業を始めてから飛ぶ鳥を落とす程の急成長を遂げて、更にグループから離れた札幌に本社を置く事で、その成長を止める事はなく、それにつられるように、他の部門も業績を上げて、現在に至るという。
今は亡き曾祖父、現在の祖父の貢献が強い。
「…そんな俺のご先祖さまと今の状況と関係あるんですか」
「大いにあるんだよ、これが。…そして、優さんが、君のお父様のボディガードとしてこの地に単身で来たことにも繋がる」
「え…」
「…時は、第二次世界大戦の真っ最中」
「えっ。そんな昔…」