俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~




ーーー第二次世界大戦。

昭和初期の数年に渡る、歴史でお馴染み、世界の大戦争。

マレー半島やハワイの真珠湾攻撃の大勝利を経て調子に乗ってしまった大日本帝国は、とうとうアメリカ連合国軍と開戦。

日本軍は戦勝を続け、連合国軍の植民地を次々と占領し、同盟国のドイツがソ連に敗北しようが、日本軍は勢いを増した。

インド洋からイギリス海軍を追い払い、アフリカ大陸沿岸のマダガスカルへ進出し、シドニー湾まで攻撃の範囲を拡大と、ノリに乗ってしまう。

とうとう、アメリカ本土への空襲を数回にわたり行い、またアメリカ海軍も各地で日本軍との戦いで敗北を続けるなど、日本軍の勢いは止まらない。



…しかし、そんな無敵の日本軍。

裏には、絶対的な存在、功労者とも言える、一人の少女がいた。



それは、『夢見』の姫。



「…『夢見』というのは、その名の通り『夢』を見る。…具体的な過去、現在、そして未来の『夢』をみて、その者の吉凶を占い、選び、導く」

「予知夢…ですか」


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