俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
そういうことで、みっちょには詫びて。
私と剣軌は飛行機に乗って、総本山のある京都へと向かった。
空港まで迎えに来てもらい、昼過ぎには総本山に到着。
御館様との謁見は、15:00の約束。
謁見の間に通されて、だだっ広い畳の部屋の真ん中に剣軌と二人、正座をして御館様の登場を暫し待つ。
『…話って何だろ』
ふと、呟くが。
『…聞けばわかる。黙って待ってろ』
『………』
あっさりと厳しいお言葉が返ってきた。
…剣軌は、何の話か知ってるんじゃ。
すると、上座の方からバタバタと足音が聞こえる。
来た。
ガラッと襖が開く。
『御館様のお成り!』
剣軌と揃って、両手をついて頭を下げる。
静かに響く足音に、緊張が走った。
『…剣軌、なずな。お久しぶりです。貴方がたの活躍は、海を越えて耳に入っておりましたよ』
女性の低くしゃがれた声が耳に入る。
紛れもなく、御館様の声だ。
『御館様、お目にかかるのはお久しゅう御座います』
そして、剣軌は頭を上げ。
謁見の口上を述べる。