俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
でも、しばらく傍にいた。
俺だけ独り言のように喋っても、なずなは喋らずにウトウトしてようが。
いろいろ世話したいけど…何にもすることないや。
何にもせずに、ただ黙って傍の椅子に座っている。
そんな状態でも、一緒にいたかった。
そのうち、なずなは本気ですやすやと眠ってしまう。
なずなが眠ってしまおうが、朝までずっと傍にいるつもりだったけど。
しかし、何の連絡もしてないのに、突然忠晴が迎えに来てしまった。…何故?!
『大丈夫だよ?面会出来るようになったら教えるから』
そう菩提さんに諭されて、本日は仕方なくしぶしぶと帰ることになった。
だが、車に乗った途端、どっと疲れてしまい。
家への到着を待たずに、車の中で寝落ちしてしまった。
…何か、夢を見たような気がするけど。
覚えていない。
(………)
翌朝。
目が覚めても、布団の中でしばらくボーッとしていた。
昨日起こったことを、頭の中で少しずつ整理をした。
一悶着もあって、いろいろな真実が判明したけど。
…悩む事も、迷う事もなかった。