俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
なんだなんだ。
本当にあからさま過ぎるな。
昨日といい、こんな勢い殺して黙り込むヤツだったっけ。
…しかし、そこは手を緩めてやらない。
一気に畳み掛ける。
一向に黙り込んでいるなずなの反応を待たず、こっちから斬り込んでやる。
「…何で黙ってんの?写真消さなくていいの?」
『なっ…』
「別に俺はいいけどな?待ち受け画面にしてるし。文金高島田」
『な、何だと!』
いや、してない。
だって、スマホ使うたびに笑ってしまう羽目になるから。
「っつーか、早く返事よこさなかったら、日替わりで毎日送信するぞ。シマッピ先輩、白目、文金高島田、シマッピ先輩…ぐるぐるエンドレスにな」
『ぬぬぬ…何でそんなに急かす!』
「なずなが逃げるからだろ」
『に、逃げてないわ!』
「いーや。逃げただろ。昨日、無理ー!言って逃げただろ」
『そ、それは!おまえが爆ギレお坊っちゃまになるからだろが!』