俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
…結局、返事待ちの状態のまま、今回の話は終わりとなってしまった。
通話を終えて電話を切ると、妙に辺りが静かに感じてしまう。
ふと、部屋の窓から外を見る。
帰ってきた時はわずかに明るかったのに、気付けば、もうすっかり陽はしずんでいて部屋の中も薄暗くなっていた。
また、ひとつ。
前に進んだと思っていいだろうか。
そんなことを思いながら、先ほどのお写真たちを見返しては、失笑してしまった。
シマッピ先輩…御来光にライトアップされて、本当にありがたい限りですよ。
何でシマッピ先輩っていうんだ?本名、何?この顔でシマッピどうなのよ。顔面凶器がカエルのキャラクターみたいな名前して、大丈夫?
…今度会ったら聞いてみるか。
今度会う時は、この関係に決着がついてるだろうか。
果たしてどうなるか。
まあ…フラれても、諦めないけどな。
そんな想いを募らせて、まだ明るい青の夜空を見上げる。
来月、楽しみにしとこう…。
…しかし、来月を待たずに俺達の物語が展開されるのは、間もなく。
運命の歯車は、もう停まらない。