俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
突然、ランチに誘われてしまった。
警察さんの綾小路室長が?
これは、いったい…。
『部活ある?用事ある?』
「いえ、無いですけど…」
『どう?奢ってあげるよー?行こ?迎えに行くよー』
「あ…」
ゴリゴリにお誘いされている…。
…でも。
(………)
このまま一人で、頭をごちゃごちゃのぐるぐるにさせるのも…と、思った。
誰かに話を聞いてもらいたい、かも。
だとしたら、なんて絶好のタイミングなんだ。
「わ、わかりました。よろしくお願いします」
…こうして、これから今すぐ、綾小路室長とランチをすることとなってしまった。
綾小路室長は近くにいるようで、車で数分でここに到着できるらしい。
学校の裏口で拾ってもらうこととなった。
そうとなれば、すぐに帰り支度を。
カバンに荷物を積めて、コートを着る。
「れ、伶士…」
「…ん?」