俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
「執事さん!本場モノのモノ本執事さんっ!俺と一緒に写真撮ってくだせぇぇぇっ!」
「ええ、いいですよ」
「うぉぉぉっ!やったあぁっ!…むー来い!一緒に写真撮るぞぉぉっ!」
「しゃーねぇなぁ」
そう言いながらも、川村もノリノリで二人のもとに駆け寄る。
リムジンバックに三人で写真を撮っていた。
まるで、テーマパークのコスプレ従業員と写真を撮る感覚…!
執事そんなに珍しい?
忠晴、テーマパークのキャラクターか!
「ったく、物珍しそうに写真撮るな!執事さんに失礼だろ!」
そんなはしゃぐチカと川村に、颯太は顔を引きつらせていたが。
美森はその横で「…ん?」と、首を傾げている。
そして、颯太の腕を自分の肘でツンツンと小突いていた。
「んだよ」
「…ねえ、執事さんの顔、どこかで見たことあるんだけど…知らない?」
「は?…あ、言われてみりゃ…」
そう問われて、颯太も美森と共に忠晴を凝視し始めた。
…おっと。
そこは、話し忘れていた。