俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
一通り案内した後、俺の部屋に誘い入れる。
「…ちょっと!これ、伶士の部屋?!広すぎでしょ!」
「テレビに冷蔵庫、ソファーにテーブル…独り暮らしの部屋だろが!」
「ベッドでかっ!ダブル…じゃない!クイーンサイズか!」
「っつーか、俺んちのリビングより広いっつーの!何畳あんだよ!」
「…は?勉強机は?おまえ勉強机持ってねえの?」
「…あ、机はあっち。別室」
「は?部屋の中に部屋っ?!書斎風か!ウォークインクローゼットかと思った…」
「ウォークインクローゼットこっちにあるぜ。広おおぉぉ!」
さっきの件。
この設備に気を取られて盛り上がって、忘れてくんねえかな…。
しかし、忠晴がおやつに大福を持ってきて、女子どもがルンルンしていても。
「きゃあー!これ、沙羅屋の大福だぁー!超名店だよねー!」
「若い娘向けのピンクのハート大福っ!それ、キュンです!…映えじゃ!写真じゃあぁっ!」