俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
そして、なずなが何かの除霊かなんか行って、地中にあのバカデカいパワーストーンだか埋めたような。
そこまでするなんて、この地に余程思い入れがあるのか、何なのか。
この時点ではあまり気に留めなかったが。
…まさか、このパワーストーンを巡る事件が起こるとは思わず。
気にしないで、目の前のポテチをひとつつまんで食べていた。
手も足も出ない脅威へ、足掻きたくて。
抗うために、思いを抱えていたなんて。
「伶士もさー?ああいう高級ホテル泊まったりすんの?」
「…実は来週、そのホテルのセレモニーに参加するんだ。施工が親父の会社だから」
「マジか!」
そんなこともありながら、外は薄暗くなっていき、お開きの時間となる。
お家への御招待、とりあえず無事に終わった。
フィリピンおばちゃんとの遭遇がインシデントでしたが。
帰り際、チカに「なずぽよと何か進展あったら教えてーな!フー!」と、言われた。
教えない。絶対に教えない。