記憶シュレッダー
あたしはゴクリと唾をのみ込み、押入れの襖に手をかけた。
やめろ。
開けない方がいい。
見るな。
そんな声が聞こえてくるようだった。
だけど、見なきゃいけない。
どうしてあたしはあんなに手慣れていたのか。
その答えがここにあるはずだから……。
あたしは息を吸い込み、一気に襖を開けた。
その瞬間暗闇が広がる。
数秒置いて、刺激臭が漂ってきた。
それは書斎に充満しはじめている、あの臭いで間違いなかった。
やめろ。
開けない方がいい。
見るな。
そんな声が聞こえてくるようだった。
だけど、見なきゃいけない。
どうしてあたしはあんなに手慣れていたのか。
その答えがここにあるはずだから……。
あたしは息を吸い込み、一気に襖を開けた。
その瞬間暗闇が広がる。
数秒置いて、刺激臭が漂ってきた。
それは書斎に充満しはじめている、あの臭いで間違いなかった。