記憶シュレッダー
それは変えられない事実だ。
あたしはフラリと立ち上がり、シュレッダーを見つめた。
あたしは何人もの子供たちを襲ってきた。
そしてその度にこのシュレッダーで記憶を消してきた。
きっとそれが正しい。
それが現実だったんだ。
「なんで……」
あたしは呟き、震える手でカナヅチを握り締めた。
「なんでこんなものがあるの……!!」
犯罪に手を染めたのは決してシュレッダーのせいではない。
だけど、あたしが自分の罪を忘れさえしなければ。
あたしがこのシュレッダーを使ってさえいなければ。
もっと早くに事件が収束していたかもしれない。
忘れてしまったからこそ、あたしは何度も何度も何度も何度も、同じ犯罪を繰り返してしまったのだ。
あたしはフラリと立ち上がり、シュレッダーを見つめた。
あたしは何人もの子供たちを襲ってきた。
そしてその度にこのシュレッダーで記憶を消してきた。
きっとそれが正しい。
それが現実だったんだ。
「なんで……」
あたしは呟き、震える手でカナヅチを握り締めた。
「なんでこんなものがあるの……!!」
犯罪に手を染めたのは決してシュレッダーのせいではない。
だけど、あたしが自分の罪を忘れさえしなければ。
あたしがこのシュレッダーを使ってさえいなければ。
もっと早くに事件が収束していたかもしれない。
忘れてしまったからこそ、あたしは何度も何度も何度も何度も、同じ犯罪を繰り返してしまったのだ。