記憶シュレッダー
☆☆☆
翌日目が覚めてキッチンへ降りても、コーヒーの香りはしてこなかった。
寂しさを感じながら1人分の朝食を準備して、家を出る。
こんな沈んだ気分の日に限って、空はよく晴れていた。
昨日の蒸し暑さもどこかへ消えて、今日はサッパリとした夏晴れだ。
「敦子、今日は元気ないけどどうしたの?」
教室で、いつも通りに振舞っていたハズだったのに、さっそく由香里に心配されてしまった。
いくら演技をしてみても、いつも一緒にいる友達をごまかすことはできないみたいだ。
仕方なく、あたしは昨日の出来事を由香里と蒔絵の2人に説明することになった。
「そっか、心配だね……」
話しを聞き終えた由香里が眉を下げて言った。
「うん。大丈夫だとは思うんだけどね」
翌日目が覚めてキッチンへ降りても、コーヒーの香りはしてこなかった。
寂しさを感じながら1人分の朝食を準備して、家を出る。
こんな沈んだ気分の日に限って、空はよく晴れていた。
昨日の蒸し暑さもどこかへ消えて、今日はサッパリとした夏晴れだ。
「敦子、今日は元気ないけどどうしたの?」
教室で、いつも通りに振舞っていたハズだったのに、さっそく由香里に心配されてしまった。
いくら演技をしてみても、いつも一緒にいる友達をごまかすことはできないみたいだ。
仕方なく、あたしは昨日の出来事を由香里と蒔絵の2人に説明することになった。
「そっか、心配だね……」
話しを聞き終えた由香里が眉を下げて言った。
「うん。大丈夫だとは思うんだけどね」