最後の一夜のはずが、愛の証を身ごもりました~トツキトオカの切愛夫婦事情~
菫さんもすでに気に入ってくれた様子だが、オススメのランチプレートが運ばれてくると、大きな目をさらに輝かせて可愛らしい声を上げる。
「わぁ、すごい。おしゃれだし、美味しそう」
「ここ、インテリアも料理も凝っていて、センスが磨かれる感じがするんですよね。いいアイデアがひらめくので、仕事に行き詰まったときに来るんです」
大人のお子様ランチのようにいろいろなおかずが乗った、見た目も楽しいワンプレートから、菫さんに目線を上げて微笑みかけた。
高海とのことで悶々としていたときも、麻那と一緒にここへ来た。単純に気分転換にもなるし、仕事柄ハイセンスなものに触れるのは大事だと思っている。
菫さんはスマホのカメラで写真を収めたあと、私に問いかける。
「仕事はなにをしているの?」
「デザイン関係です。菫さんは?」
「私は銀行員。頭が固いから、一絵さんみたいにクリエイティブな仕事をしてる人は尊敬する」
澄んだ瞳をまっすぐ向けてくる彼女に、私は謙遜した。私は逆に窓口に座ったりする仕事は向いていないから、菫さんを尊敬するもの。
「わぁ、すごい。おしゃれだし、美味しそう」
「ここ、インテリアも料理も凝っていて、センスが磨かれる感じがするんですよね。いいアイデアがひらめくので、仕事に行き詰まったときに来るんです」
大人のお子様ランチのようにいろいろなおかずが乗った、見た目も楽しいワンプレートから、菫さんに目線を上げて微笑みかけた。
高海とのことで悶々としていたときも、麻那と一緒にここへ来た。単純に気分転換にもなるし、仕事柄ハイセンスなものに触れるのは大事だと思っている。
菫さんはスマホのカメラで写真を収めたあと、私に問いかける。
「仕事はなにをしているの?」
「デザイン関係です。菫さんは?」
「私は銀行員。頭が固いから、一絵さんみたいにクリエイティブな仕事をしてる人は尊敬する」
澄んだ瞳をまっすぐ向けてくる彼女に、私は謙遜した。私は逆に窓口に座ったりする仕事は向いていないから、菫さんを尊敬するもの。