最後の一夜のはずが、愛の証を身ごもりました~トツキトオカの切愛夫婦事情~
彼から聞いたところ、私が眠っている間に私の両親も来てくれたらしい。とても心配していたが、命に別状はないことと、時間も遅いので今日のところは帰ってもらったそう。
両親もひと足先に赤ちゃんを見て、可愛いを連呼していたみたいだけど、やっぱり先を越されたのはジェラシーで一杯だ。
慧さんは、ベッドの傍らに座ってずっとついていてくれる。それに感謝しながら、ゆっくりと話をすることにした。
菫さんの事情に、慧さんはとても驚いていた。でも彼女はあれから、破水してしまった私のためにタクシーを呼んだり、濡れないよう上着を貸したりしてくれたのだ。
もう死のうなんて考えないでほしい。菫さんは、困っている人を助けられる素敵な女性なのだから。
一方の慧さんも、会社で増田部長とひと悶着あったというから、私も驚いた。まさか社員の皆にまで慧さんの事情を暴露するなんて。
しかし彼はそれよりも、私に対して罪悪感を抱いているようだ。
「色弱のこと、俺から伝えられなくて悪かった。一絵なら受け入れてくれると思っていたが、気を揉ませてストレスをかけたらいけないし、せめて妊娠中は避けるつもりだったんだ」
両親もひと足先に赤ちゃんを見て、可愛いを連呼していたみたいだけど、やっぱり先を越されたのはジェラシーで一杯だ。
慧さんは、ベッドの傍らに座ってずっとついていてくれる。それに感謝しながら、ゆっくりと話をすることにした。
菫さんの事情に、慧さんはとても驚いていた。でも彼女はあれから、破水してしまった私のためにタクシーを呼んだり、濡れないよう上着を貸したりしてくれたのだ。
もう死のうなんて考えないでほしい。菫さんは、困っている人を助けられる素敵な女性なのだから。
一方の慧さんも、会社で増田部長とひと悶着あったというから、私も驚いた。まさか社員の皆にまで慧さんの事情を暴露するなんて。
しかし彼はそれよりも、私に対して罪悪感を抱いているようだ。
「色弱のこと、俺から伝えられなくて悪かった。一絵なら受け入れてくれると思っていたが、気を揉ませてストレスをかけたらいけないし、せめて妊娠中は避けるつもりだったんだ」