最後の一夜のはずが、愛の証を身ごもりました~トツキトオカの切愛夫婦事情~
いろはが生まれて以来、慧さんは惜しみなく愛のフレーズを放ってくるようになり、とにかく甘い。言われ過ぎると飽きるかと思いきや、まったくそんなことはなくて、私はそのたびドキドキしている。
約三年前、生まれたいろはに会いに来た麻那から、あの日会社で起きた増田部長との騒動について教えられて驚愕したっけ。慧さんが皆の前で、私をどれだけ愛しているかを説いたというから。
『私に向かって言うより先に、公開告白してたってこと!?』
『そうらしいね~。でも、自分がいないところで愛を語られるってのも、嬉しいものじゃない?』
にっこりしてそう言っていた麻那に、私は深く共感した。
皆に宣言したおかげで、育休が明けて復帰したときにはすっかり慧さんに愛妻家のイメージがついていたし、本物の夫婦だと認められたようで嬉しかった。
増田部長はその一件以降、社員たちから冷たい目で見られるようになってしまい、一度は辞めようとしたらしい。
しかし、慧さんや瀬在さんが『簡単に逃げるな』と一蹴し、結局現在も働いている。もう問題を起こすことはないものの、たまに現すブラックな素の部分が今では逆に面白いと、社員たちにイジられているみたいだ。
約三年前、生まれたいろはに会いに来た麻那から、あの日会社で起きた増田部長との騒動について教えられて驚愕したっけ。慧さんが皆の前で、私をどれだけ愛しているかを説いたというから。
『私に向かって言うより先に、公開告白してたってこと!?』
『そうらしいね~。でも、自分がいないところで愛を語られるってのも、嬉しいものじゃない?』
にっこりしてそう言っていた麻那に、私は深く共感した。
皆に宣言したおかげで、育休が明けて復帰したときにはすっかり慧さんに愛妻家のイメージがついていたし、本物の夫婦だと認められたようで嬉しかった。
増田部長はその一件以降、社員たちから冷たい目で見られるようになってしまい、一度は辞めようとしたらしい。
しかし、慧さんや瀬在さんが『簡単に逃げるな』と一蹴し、結局現在も働いている。もう問題を起こすことはないものの、たまに現すブラックな素の部分が今では逆に面白いと、社員たちにイジられているみたいだ。