最後の一夜のはずが、愛の証を身ごもりました~トツキトオカの切愛夫婦事情~
それにしても、ほどよい力で押されて凝りが解されていくのがものすごく気持ちいい。美容院でやってもらうよりいいかも。
「疲れた身体に効くわ~。最近やたら身体が怠いし眠いし、胃腸の調子がよくないときも多くて」
「五月病か、腹出して寝てたんじゃねぇの」
「五月病はともかく、腹なんか──」
出してないよ、子供じゃあるまいし。と返そうとしたとき、いいところを彼の指でぐっと押される。
「あっ! ああ、そこ、いい……」
ツボに入って思わず声を上げた直後、高海の手がぱっと離されてしまった。
気持ちよさで閉じていた瞳を開けて振り向くと、彼はなぜか私から顔を背け、片手で目元を押さえている。
「ったく、お前ってやつは……」
「なに? 終わり?」
「もう十分だろ。俺は仕事に戻る。さっき実機検証でサイトの不具合チェックしたから、お前も確認しといて」
「あ、うん、了解」
業務連絡をして、コーヒーを手にそそくさと去っていく彼を、不思議に思いつつ見送る。そんな私たちの様子を黙って見ていた麻那が口を開いた。
「……一瞬AV見せられてるのかと思った」
「なんで!?」
意味不明な発言にギョッとするも、彼女はすぐに真剣な顔になってテーブルに身を乗り出してくる。
「疲れた身体に効くわ~。最近やたら身体が怠いし眠いし、胃腸の調子がよくないときも多くて」
「五月病か、腹出して寝てたんじゃねぇの」
「五月病はともかく、腹なんか──」
出してないよ、子供じゃあるまいし。と返そうとしたとき、いいところを彼の指でぐっと押される。
「あっ! ああ、そこ、いい……」
ツボに入って思わず声を上げた直後、高海の手がぱっと離されてしまった。
気持ちよさで閉じていた瞳を開けて振り向くと、彼はなぜか私から顔を背け、片手で目元を押さえている。
「ったく、お前ってやつは……」
「なに? 終わり?」
「もう十分だろ。俺は仕事に戻る。さっき実機検証でサイトの不具合チェックしたから、お前も確認しといて」
「あ、うん、了解」
業務連絡をして、コーヒーを手にそそくさと去っていく彼を、不思議に思いつつ見送る。そんな私たちの様子を黙って見ていた麻那が口を開いた。
「……一瞬AV見せられてるのかと思った」
「なんで!?」
意味不明な発言にギョッとするも、彼女はすぐに真剣な顔になってテーブルに身を乗り出してくる。