背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
 彼の目線が上がってきて、また、目が合う。

「そんなわけないだろ…… 美月の事が好きだ…… 全部……」

 彼の唇が、私の唇と重なった。
 優しく、何度も重なる。

 ふっと、唇が離れる。


「でも、見たい。ずっと見たかった……」


 そう言いながら、器用に、私のショーツを下ろしてしまった。

 パチッ

 薄暗かったバスルームが、一気に明るくなって、裸がさらけ出された。


「本当に綺麗だ……」


「変態! 見ないでよ!」


「イヤだね……」

 彼は、私の裸を見ながら意地悪く笑う。


 この時、彼は本当の変態だと思った。

 逃げよう!


 向きを変えようと体に力を入れた瞬間、彼の胸の中に戻ってしまった。

 今度は、深く唇が重ねられた。


 何度も何度も、角度を変え……


 力を入れていたつもりなのに、身体の力が抜けていく。

 彼の舌が、私の舌をからめてくる。

 もうダメだ……


 彼のシャツの襟を握りしめた。
 自分だけ裸なのがもどかしい。
 彼の襟を広げ、胸に縋る。

 彼の手が、背中を優しく撫でながら、下へ降りてくる。

 お尻の形を確認するとように触ったあと、太股の間に入っていくる。

「はあっ……」

 思わず声が漏れた。
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