背中合わせからはじめましょう ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
今までこうなるのが嫌で、人前での自分を作ってきた。
表面的に交わしていれば、深く傷つく事もなければ、傷つける事もない。
全て穏便に過ぎていく、それでいいと思ってきた。
だから、本当の事を言われたり、言ってはいけない事を言ってしまった時、どうしたらいいのか?分からなくなってしまう。
彼に背けられた、背中が痛い。
痛い?
背中と思っていたが、なんだか、胃のあたりが痛い……
なんだか苦しくなってきた……
やばい、マジで苦しい……
「うっ…… ううっ……」
とうとう、ソファーの上に横たわってしまった。
「えっ? お、おい、どうした?」
異変に気付いた彼が、近づいてきた。
「く、苦しい……」
「マジか? 顔が真っ青じゃないか! ちょ、ちょっと待ってろ」
彼が、慌ててソファーの横の受話器を掴んだ。
「彼女が、苦しがってる救急車を頼む!」
彼の緊迫した声が部屋に響いた。
「えっ? あっ、康介さん…… 彼女が苦しがってるんだ。本当だ!」
「はっ? ああ、分かった……」
彼の電話のやり取りが、遠くなっていく……
表面的に交わしていれば、深く傷つく事もなければ、傷つける事もない。
全て穏便に過ぎていく、それでいいと思ってきた。
だから、本当の事を言われたり、言ってはいけない事を言ってしまった時、どうしたらいいのか?分からなくなってしまう。
彼に背けられた、背中が痛い。
痛い?
背中と思っていたが、なんだか、胃のあたりが痛い……
なんだか苦しくなってきた……
やばい、マジで苦しい……
「うっ…… ううっ……」
とうとう、ソファーの上に横たわってしまった。
「えっ? お、おい、どうした?」
異変に気付いた彼が、近づいてきた。
「く、苦しい……」
「マジか? 顔が真っ青じゃないか! ちょ、ちょっと待ってろ」
彼が、慌ててソファーの横の受話器を掴んだ。
「彼女が、苦しがってる救急車を頼む!」
彼の緊迫した声が部屋に響いた。
「えっ? あっ、康介さん…… 彼女が苦しがってるんだ。本当だ!」
「はっ? ああ、分かった……」
彼の電話のやり取りが、遠くなっていく……