背中合わせからはじめましょう ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
そうだ!
俺は、またもやスマホを手にした。
同時に彼女もスマホを手にした。
おじさんに頼もう。おじさんも、このホテルには顔が利く、なんとかなるかもしれない。
プルルルル…
すぐに繋がる。
「おお、悠麻か? 見合いはどうだった?」
おじさんの呑気な声をかき消すように俺は声を上げた。
「頼みたい事がある。ホテルの部屋の鍵を開けてもられるように頼んで欲しい!」
「ああ、そりゃ無理だ。ラグジュアリールームだろ? そんな事したら、姉さんさにどやされる。まあ、そんなに悪い話じゃないだろう? 急な仕事が入ったら連絡するから心配するな。じゃあな」
ツーツー…
あっけなく通話は切れた。
「どうなってんだよ」
俺は頭を抱えた。どうしておじさんまで知っているんだ?
彼女の方を見ると、彼女が力なく首を横に振った。
彼女も助けを呼ぶことは出来なかったようだ。
俺だって三十七年間も生きていりゃ、色々なトラブルをそれなりに乗り越えてきたつもりだ。だが、こんな訳の分からない事は始めてだ。
俺は、またもやスマホを手にした。
同時に彼女もスマホを手にした。
おじさんに頼もう。おじさんも、このホテルには顔が利く、なんとかなるかもしれない。
プルルルル…
すぐに繋がる。
「おお、悠麻か? 見合いはどうだった?」
おじさんの呑気な声をかき消すように俺は声を上げた。
「頼みたい事がある。ホテルの部屋の鍵を開けてもられるように頼んで欲しい!」
「ああ、そりゃ無理だ。ラグジュアリールームだろ? そんな事したら、姉さんさにどやされる。まあ、そんなに悪い話じゃないだろう? 急な仕事が入ったら連絡するから心配するな。じゃあな」
ツーツー…
あっけなく通話は切れた。
「どうなってんだよ」
俺は頭を抱えた。どうしておじさんまで知っているんだ?
彼女の方を見ると、彼女が力なく首を横に振った。
彼女も助けを呼ぶことは出来なかったようだ。
俺だって三十七年間も生きていりゃ、色々なトラブルをそれなりに乗り越えてきたつもりだ。だが、こんな訳の分からない事は始めてだ。