背中合わせからはじめましょう ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
市川悠麻(いちかわゆうま)、おじさんの経営する大手家具メーカーで、デザイナーとして勤めてもう十年になる。仕事も順調で、いわゆる高級マンションに住む程度の稼ぎはある。
結婚は面倒な気がしているが、それなりに付き合う女には困っていない。だから、この生活に問題は無いと思っている。
なんで、見合いなんてしなきゃならない。
仕事が立て込んでるとでも言って、もう一度断ろう。
プルルルル…
また、スマホが震えた。
こんどは、おじさんからだ……
「もしもし」
「おお、悠麻か? 土曜日は休みでいいから。特にどうしてもという要件はなさそうだしな。なんとかなるだろう。俺からの休日プレゼントだ。あはははっ。」
おじさんは勝手にしゃべりだし、俺の話す隙もない。
「しゃ、社長。なんで勝手に…… 新しいデザインにも入らなきゃだし」
「大丈夫だ! 土曜日頑張れよ。 お前を休ませないと、姉さんに怒られるからな。頼んだぞ!」
電話は切れた。
おーーーーい!
何なんだ!!!
俺は、この数分の出来事が理解できず、取り合えずパソコンの画面へ目を向けた。
仕事をしよう……
結婚は面倒な気がしているが、それなりに付き合う女には困っていない。だから、この生活に問題は無いと思っている。
なんで、見合いなんてしなきゃならない。
仕事が立て込んでるとでも言って、もう一度断ろう。
プルルルル…
また、スマホが震えた。
こんどは、おじさんからだ……
「もしもし」
「おお、悠麻か? 土曜日は休みでいいから。特にどうしてもという要件はなさそうだしな。なんとかなるだろう。俺からの休日プレゼントだ。あはははっ。」
おじさんは勝手にしゃべりだし、俺の話す隙もない。
「しゃ、社長。なんで勝手に…… 新しいデザインにも入らなきゃだし」
「大丈夫だ! 土曜日頑張れよ。 お前を休ませないと、姉さんに怒られるからな。頼んだぞ!」
電話は切れた。
おーーーーい!
何なんだ!!!
俺は、この数分の出来事が理解できず、取り合えずパソコンの画面へ目を向けた。
仕事をしよう……