サッカーボールと先輩とアタシ
先輩
「…旬磨です。」
目の前に立つ彼が、そう呟く。
整った顔立ち、細く締まった身体つき。
うん、ナンバーワンは納得かも。
「座って。」
彼はイスを指差す。
が、それはパイプイス…では…。
「何…飲みます…か??」
差し出されたメニューには、手作り風の文字でたくさんの飲み物とケーキの名前が並んでいる。
アタシは彼から目をそらしメニューを見た。
「…アイスティー……。」
「はい。」
彼は立ち上がり、さっきの人を呼び、
「アイスティー。」
と伝える。
すぐにアイスティーは私の目の前に届いた。