サッカーボールと先輩とアタシ
「話、あるんだけど。」
そう言った人の髪は茶色く、綺麗に巻いた長い髪をいじっている。
アタシは白い壁を背に、いつの間にか囲まれた状態になっていた。
「サッカー部のマネージャー辞めてくれない??」
「ヒロ達の周り、チョロチョロして目障りなんだよね。」
あぁ、そういう事か。
こんな事、ホントにあるんだ。
屋上に呼び出して…。
ドキドキしているアタシと、冷静に状況を分析しているアタシがいた。
「どうやって旬磨達に取り入ったワケ??」
この人達、旬磨先輩達の事好きなのかな??
「転入生のクセに、生意気!!」
彼女達のテンションが目に見えて上がっていた。