サッカーボールと先輩とアタシ
気になる存在―旬磨―
「大丈夫ですか、彼女??」
「うーん、少し休んだら落ち着くと思うけど。」
白いカーテンで仕切られた見えない彼女を、見つめた。
・
:
:
落ち着かない様子で、彼女は教室に現れた。
とは言っても、現在は学園祭の真っ最中でここはホストクラブとなっていた。
…ったく、お化け屋敷の方が断然面白いのに。
クラス委員長がじゃんけんで負けるからだよ。
全く、何でこんな格好して『女子と楽しくおしゃべり』しなくちゃならないんだ??
そんなモヤモヤしている時に現れた彼女。
ちょうど『お客』が途切れた瞬間だった。
「ハジメ!!
彼女ここ!!」
叫んでいた。