サッカーボールと先輩とアタシ
気になる存在
慌てて靴を履く。
少し眠ったせいか、頭はスッキリとしていた。
ブレザーを着てカバンを持ち白いカーテンを静かに開ける。
「あら、気分はどう??
よく眠ってたみたいだけど。」
カーテンの音で気が付いた先生は、アタシに問い掛ける。
「もう大丈夫です。スッキリしました。」
カーテンの前に立ったまま答える。
「顔色は良くなったわね、じゃあここに座って。」
パイプイスを差し言われた通りに座る。
「もう一度、脈取らせてね。」
……………
「大丈夫みたいね、落ち着いてるわ。少し環境が変わって疲れも出たのかもね。
水分を多めに取って、夜はゆっくり休むといいわ。」
先生はニッコリと笑う。
「はい、ありがとうございます。お世話になりました。」
立ち上がり、頭を下げ部屋を出た。
急がないと!!
確か調理室は4階!!
足取りも軽く、階段を上る。