サッカーボールと先輩とアタシ
あ…れ、あの人……??
昨日の…ホストクラブの…2年生の旬磨…先輩って人じゃ…??
「旬磨先輩~頑張って~!!」
気付くと、隣の亜子ちゃんは……叫んでるし。
アタシは思い切って聞いてみる。
「ねぇ亜子ちゃん、10番の人って??」
「二年の旬磨先輩だよ!!超カッコいいでしょ!!」
周りにかき消されないよう、声は大きい。
それから始まった話の内容では、今の二年生が入学した時に希望があり出来たサッカー部。
それまではサッカー部は存在していなかったらしい。
彼等より上級生は入部者がいなかったので、一年の時から旬磨という人がキャプテン(背番号10番)をしているという事。
…あの人、サッカー部だったんだ。
「試合始まるよ!!」
亜子ちゃんの笑顔は輝いている。