サッカーボールと先輩とアタシ
キャプテンをしていたのは、3年の潤くん。
アタシの彼…だった人。
そう、もうきっと過去形。
アタシの転校が決まった時、潤くんに言われた。
アタシは自信があったのに。
離れていても、ずっと好きでいる自信が。
潤くんも、そうだと思っていた。
でもそれはアタシだけだった…。
「離れたら、俺、ダメだ。」
その一言が頭から離れなくて。
哀しみと絶望だけが、あの時からアタシの中に居座っている。