サッカーボールと先輩とアタシ
本気で迷う前に帰ろう…。
来た道を戻る。
あれ…バス降りた所??
……どこだったかな??
やっぱり迷った、かな…。
やばいかも。
降りた所とは違うバス停の前で、アタシはため息をついた。
こうなったら、誰かに聞くしかない。
デパートへ向っていたアタシのベクトルは、寮へと戻っていた。
「あれ??坂下万桜…ちゃん??」
名前を呼ばれビックリして振り返る。
アタシをフルネームで呼ぶのは…??
旬磨………先輩?!