サッカーボールと先輩とアタシ
友達の恋
そして登校日―――早速福山先生に呼び出された。
昼休み、学園祭のサッカーの試合や『ホストクラブ』の話題がまだ続いていて、雰囲気的にアタシは話に付いていけてなかった。
職員室へ向かいながら、ぼんやりと潤くんの事が浮かぶ。
そういえば、やっぱり旬磨先輩の声、似てた。
後ろから声が聞こえた時、錯覚しそうになった。
いつも側にいてくれた人。
外は少し曇っているよ。
潤くんが見上げる空は、どうかな。