サッカーボールと先輩とアタシ
~♪~♪~♪~
メールが来る。
『勝利バンザイ!!旬磨先輩最高☆万桜ちゃんどこ??』
亜子ちゃんからだ。
トイレの鏡で顔を見た。
…とてもこんな顔、見せられないよ。
目の周りが赤くなっている。
『亜子ちゃんごめんね!!まだ用があるから先に帰ってて!!』
送信ボタンを押した。
落ち着いてからトイレを出て、自動販売機の前にある長椅子に腰を下ろした。
もう人影もまばらになっていた。
聖茄(せいか)学園のみんなも、もう帰った頃だろう。
暗くなり始めた窓の外を眺め、アタシも寮に戻る事にした。