サッカーボールと先輩とアタシ
…先輩は来てくれるのだろうか。
電話から20分経った。
アタシはローソンの外のちょっとした歩道に座り、携帯の時計とにらめっこしていた。
街灯が点いて辺りは真っ暗。
少し寒い。
アスファルトが冷たく、お尻から寒さが段々体中に伝わってくるよう。
先輩は店の中にいろ!!と言っていたが、用も無いのに店内に長居もできない。
何か羽織る物でも持ってきてたらな。
「おい!!」
いきなりの声に、ビクンとした。
そこには息を切らした旬磨先輩が…いた。