サッカーボールと先輩とアタシ
決意
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何でヒロ先輩に、あんな事話しちゃったんだろう。
ヒロ先輩に……。
アタシは電気も付けず考えていた。
でも先輩の言う事は……間違っていない。
このままだったらズルズルといつまでも潤くんの事、引きずっちゃう。
心は揺らいでいた。
マネジャー……か。
サッカーは大好き。
小学生の頃は男の子に混じって一緒にボールを蹴っていた。
チームにも入っていた。
パパが会社のチームでサッカーをしていたので、きっとその影響だったのだろう。
あの頃はパパもママも今のように忙しくなかった。
中学生になると体力の差があると女子の入部は認めてもらえなかった。
だからマネジャーになった。
どんな形でもサッカーと関わっていたかった。
そして―――潤くんに出会えた。
パソコンを開く。
今日は潤くん、二回戦があったはず。
試合結果を確認する。
……これがダメなんだよね。
いつまでも断ち切れないアタシが……ここにいた。