しかくかんけい!
イートインスペースに来た私たちは、先に食券を買ってきょろきょろ空いている席を探す。
「人いっぱいだね〜」
「さすが週末って感じ」
なんとか空いている席を見つけて、ふう、と腰かけたと思ったら、私の呼び出しベルが鳴って慌てて立ち上がる。
「ちょっと行ってくるね」
「うん、荷物見ておくから」
そんな感じで二人で食事を済ませ、ほっとひと息ついた。
デザートを注文しようか迷っているとき、愛莉がそういえば、と切り出す。
「最近しょーくんと話さないね」
「え!?あ、うん、そそそうだね」
「……その動揺、怪しい」
「ど、動揺なんてしてないよう!いえい」
韻を踏んでごまかそうとしたけど、愛莉は見透かしたように目を細めてじーっとにらむ。
そんな顔しても可愛いけど、にらむとちょっと怖いよね愛莉って。
「す、鋭いなあ、もう」
「私に隠し事なんて不可能よ」
「ひええ」