しかくかんけい!


そらくんはいつも私のこと鈴木さんって呼んでくれるけど、なんか違和感。

しょーくんが愛莉チャンと呼んでいたときの愛莉の気持ちがわかった気がした。



「そらっちもハナのこと、名前で呼べばいいじゃん」

しょーくんが言った。


「うん、みんなそうしてるし」

愛莉も賛成する。


「呼び捨てでいいよ〜」

私も笑顔を向けて頷いた。


「わかったけど……そらっちはやめてくれ」

「うふふ、そらくんって律儀だね。しょーくんは速攻呼び捨てだったんだから!」

「何だよ、俺が無礼みたいな。可愛い名前だからいいじゃん」

「私なんて取ってつけたようなちゃん付けだったわ」

「や、それは俺も違和感あったけど愛莉相手だし」

「意味わかんない」


わははっと笑い合っていたら、屋台のおじちゃんがいらっしゃーい!とこちらを伺っていた。


たこ焼きと焼きそばを買って、適当に食べる場所を見つけて腰を下ろす。

石段の脇で、人が行き交うのを眺めながら、みんなでお腹を満たした。



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