しかくかんけい!


いつもクのールな感じと違う、可愛いそらくん登場。

そらっち、と名付けたしょーくんのセンスが光るね。

ここまで見抜いての命名なのかな、すごい洞察力だな、とか何とかそんなことが脳内に浮かぶ。



「……聞いてる?」

「えっ? あ、ごめんごめん! 聞いてる聞いてる!うふふふっ」

「なんで笑うのかよ」


ふいっと照れたように顔を背けるそらくんに、ごめんって〜と声をかける。


「それは好きって解釈でいいと思います!」

「……そうか」


じゃあ好きな人いる、と言ってすっかり暗くなった夜空を見上げる。


好きな人を思うと空を眺めるのかな。

その姿に、思わず愛莉を重ねる。


やっぱりふたりって似てるなあ、

と思っていたら、私の視線に気づくそらくん。


「ハナは?」

「え?」

「好きな人、いる?」


まあ、話の流れ的にそうなるよね。

私もさっきのそらくんみたいに、夜空を見上げた。

星は見えない。

真っ黒な画用紙。


そこに想い描く、とくべつな存在。




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