しかくかんけい!
闇の中、遠くで祭りの音がして、近くで虫の鳴き声がして。
煩わしいざわめきから、ここだけ切り離してしまったような、落ち着いた空間。
私たち以外、誰も、いない。
もしかしてこれは、確かめるチャンスかも。
そっとしょーくんの方を見る。
空を見上げていた君は、すぐに私の視線に気づく。
「なに?」
どうやらもう怒ってないみたいで、ほっとする。
「っあの、ね……、」
思いのほか、言葉がうまく出てこない。
でも、言わなきゃ。
確かめたいんだ、その意味を。
すうっと息を吸って、力を込める。
「特別って、どういうこと?」
少し震えたけれど、ちゃんと声に出した。
私を見つめる君の目と、
君を見つめる私の目。
「……」
「……」
静寂に包まれる。
沈黙が長く感じた。