しかくかんけい!



「うう……」

「え、泣いてるの?」

「あっ……ち、違…っ」

「そんなにショックだった?」

「違う、違うの!憧れのしょーくんに可愛いなんて言われて、今まで誰かにそんなこと言われたことないし、嬉しくって……こ、こんな名前つけてくれたママに感謝しなきゃって思って、その、感動しちゃって……」


早口にごまかしてなんだかすごくめちゃくちゃになっちゃってもうほんとパニック、

どうしようどうしよう。


とうとう本気で泣きそうになった私は思わずうつむく。


「……」

「……」


沈黙、と思ったら、

しょーくんの手がすっと動く。


それは私の顎にたどり着く。



「……っ!」


震えた。


冷たい、指先。



「顔、あげて?」


そっと持ち上げた。


涙目になっているひどい顔が、しょーくんの優しい瞳に映っていた。


と思ったのも束の間。









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