しかくかんけい!


何度も告白される現場を目撃したり、そんな話を聞いたり。

まあ目撃しなくても、告白されたあとのそらは居心地悪そうな様子で空を眺めるから、すぐにわかったんだけど。


でも、その後のあなたは平然として、まるで色恋沙汰なんて興味ない、という振る舞いだった。


だから私は痛くも痒くもなかった。


所詮、そらの隣にいられるのは私だけ。

孤独を好むあなたが、唯一そばにいることを受け入れてくれるのは、私だけ。


そう思っていたのに。



ハナに絡むしょーくんを睨む目。

自然とハナを追う目。

ハナがいなくなると寂しそうな目。

花火の上がる夜空を見つめる目。


そらの目は、ハナばっかり、映していた。



「っ……」



気づいたら、涙が頬を伝っていた。


部屋の窓から見えるどこまでも黒い夜空が、

歪んで、ぼやけて、溶ける。



どうして、ハナなの。

どうして、私ではないの。

どうして、どうして。



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