しかくかんけい!
顔色一つ変えずに無視して行こうとしたら、待てよぉ!とさっきよりも強い力で手首を掴まれる。
「痛っ」
「無視しないでぇー。暇なんでしょ?ほらおいで、遊ぼうぜー」
抵抗できないくらい強い力でぐいぐい引っ張られ、男たちの輪へ連れ込まれる。
「やだっ、ちょっと……離してください!」
「まあまあそう怖がらずに、ね?俺ぜってー気持ちよくさせてあげるからぁ」
「やめてっ」
浴衣のせいで思うように身動きが取れない。
手を振り解こうとしてもがっちり固定されて動かなくて、ピアス男は強引に私の肩を抱く。
周りの男たちも私を逃さないように囲い、腰に手を当ててきた。
そのまま無理やり歩かされて、薄暗い路地へ連れ込まれる。
「おら、大人しくしろよぉ」
「きゃっ」
どんっと押されて尻もちをつく。
ピアス男が近づいてくる。
地面に手をついて後ずさるも、コンクリートの壁が背中にぶつかった。