しかくかんけい!
それはそれで、心地良かった。
「助けてくれてありがとう。もう絶対あんなとこ行かない」
「うん、そうして」
しょーくんの声がいつにも増して優しくて、今だけ、ほんのひと時だけ、甘えたかった。
そっと、彼の肩に頭を預けて、
腫れて重たいまぶたを閉じる。
彼の顔がこちらを向いたのを感じた。
「ちょっとだけ、肩貸して」
うん、と低い声を聞いて、しばらくそのまま動けなかった。
まぶたの裏に映るのは、そらの顔。
今は、あなたのことを考えずにいたいのに。
どうしても考えてしまうのは、
やはり好きだから。
あなたに好きな人ができたとしても、
たとえそれが親友だったとしても、
それでもそばにいたい。
私がそばにいることを、
あなたが受け入れてくれる限り、
私は強く、いられる、はず。
だから、このまま。
このままの関係でも、いいから。